マックG4 アイアンシリーズ
その4 iTunes Radio 復活
パワーマックOS9をインストールしても
iTunes 2.0.4 が入っていない場合があります。もちろんアップルのサポート窓口に行ってアップデートしょうにも、相手にしてもらえません。
そこで
iTunes 2.0.4 をダウンロードするのですが、もはやOS9が持っている
Internet Explorer 5 はそのような機能に対応できないので、
Windows により現在でもダウンロードできるサイトにアクセスし、ダウンロードしたものをUSBスティック経由でインストールします。
iTunes2.0.4ダウンロードサポート
もちろんこのような現象は、インターネットエクスプローラー5が劣化したからこうなったのではなく、例えるなら、ある日家の玄関を出たら、そこは高速道路の中央分離帯になっていて、「もはや一歩も外に出歩けない状態だった。」といった感じで、住んでいる人や家そのものに変化はないのです。
ちなみに
iTunesや
Quick Timeは使用する言語が違うとインストールできないので注意が必要です。このようにしてインストールした
iTunes 2.0.4ですが、多くのチャンネルで賑わっていたラジオチューナのコーナーは、すでに廃墟のような空間となり、物音一つしません。
そこで
OS 10.4.11 における
「TenFourFox」の
OS 9.2.2 版に相当するアプリケーション
「Classilla」が
Mozilla から提供されていますので、これまたWindows経由でOS9にインストールします。
Classillaダウンロードサポート
このアプリケーションはなかなかすごくて、例えばヤフオクの画面などでも、ほとんど使い物にならない
Internet Explorer 5と比べるとちゃんと画像が出てきます。
もちろん最新のインテルマックやWindowsのようにサラッとこの画面が出てくるのではなく、ここまで来るのにとってもなが〜い時間がかかりますから、多忙な人はヤフオクを「Classilla」で、・・・と言うか、そもそもOS9でヤフオクをやるのはやめましょう。
かつて「コンピューターがサクサク動く」という言葉がありましたが、現状をそれなりに例えるなら、「カタツムリの動きを観察する。」というコトバが似合っています。
こうして
「iTunes 2.0.4」と
「Classilla 9.3.3」がインストールされたので、調子に乗ってグーグルの検索窓口に「online radio」と入れたところ、活用できそうなサイトがアップされました。
その画面の一番上にあった「Internet Radio ・・・」という横文字が、ワラをもつかむ思いの人間には救いに思えた瞬間です。
最早何の迷いもなくその先に進んでみました。
自分はポップミュージックが好きで、ポップコーンやポップ(無責任)な人生も好きなので、ポップのジャンルを選びました。するとiTunesの選択肢を出してくれたではありませんか。
しかし私の持っている錆びたiTunesコインは、すでに誰も見向きもしないバージョン2.0.4なのですが、これで音楽を聴かしてくれるのでしょうか。
すると、なんと受け入れてくれたではありませんか。よく考えれば当たり前のことだったですが、iTunesのストリーミング機能は全く衰えることなく、今でも健在だったのです。
こうして何局かをiTunesに導入することで、かつてシャッター街状態だったOS9のiTunesライブラリに、ラジオ局の賑わいが戻ってきたのです。
ちなみにラジオチューナという項目の方は、アップルの直営エリアなので、アップルがiTunes2.0.4系列の店舗にラジオ局を卸してくれない限り、もうそこで音楽は聴けません。
ストリーミング状態でデータが途切れることにより、時々音が途切れることもありますが、それは仕方ないでしょう。まれに停止してしまうこともあります。それよりも
iTunes ver 2.0.4 は単独で、ちゃんとインターネット接続によるストリーミング機能を発揮してくれています。
クイックシルバーのストリーミング機能に関しては、OS 10 の方が優れているようで、夜間のネット混雑期には、OS
9 だとかなり途切れがちになります。
しかし不思議なことに、同じクイックシルバーのロジックボードであるにもかかわらず、
OS 10.4.11の
iTunes ver. 9.2.1よりも
OS 9.2.2 の
iTunes ver 2.0.4 の方が音が良い(好みに合ってる)のです。
具体的にはOS10がダメというわけではなく、ややデジタル的というか、エンハンスがかった感じです。そこでストリーミングが楽な日中はOS9、夜間はOS10を活用しています。
真空管も含めて、宇宙や人間が作ったアプリケーションとは、本当にすごいものだと感じます。歴史を学ぶ時、アプリケーションという立場から教えてくれる先生がいたら、面白い授業となるのではないでしょうか
くどいようですが、これは静寂性や低温度環境により、音楽を聴くための長期安定動作を確保する改造であり、単に動作速度を上げたり、マックをスピーカーボックスや真空管アンプにリユースするためのものではありません。
こうしていよいよ完成と思っていたら、また気になる点が出てきました。自分の煮え切らない性格を実感した瞬間ですが、実は以前から気になっていた部分でもあるのです。
つづく
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