いよいよSEPPで無帰還アンプを作ります。SEPPは、大量のNFBを前提としたOTL回路で使われることが多いため、入力トランスを使った製作例が少ないようです。
一方無帰還アンプならその心配は無く、だいいち入力トランスを使わないと、無帰還になりません。この回路は、昔から作りたかった回路です。
歪は計算値の50Wまでまっすぐ増え続けるものの、まったくクリップしません。当初アイドリング電流を50mAとしたところ、若干のクロスオーバー歪が見えたので70mAとしました。
なお、このアンプは、いつでもスイッチでP−K分割によるCR結合のアンプに変更可能で、両者の比較が出来るようにしました。但し一度電源は切ります。
高域はCR結合に比べ早めに落ち始めますが、倍音のおかげで、むしろハイが伸びて聞こえます。
Df=0,56、残留雑音は2,2mVで、主成分は電源から飛んでくる125kHzの正弦波です。
下の写真が外観ですが、アンプというよりも、どこかの遺跡の模型のようになってしまいました。