その3 ハイgm管での動作例
電圧増幅管の中でもハイgmな6EJ7や、そのリモートカットオフタイプの6EH7などは、SLVCCCでどのような特性を示すのでしょうか。

そこで早速この2つの球を測定してみました。するとやはり6EH7のほうが6BA6同様可変範囲が広くなっています。


         

         


ただし電流電圧ともに、グラフの動作領域が、6AU6などの時より高くなっている点にご注意ください。この特性から、実用的なプレート電圧は、やや高目の12V程度といえます。

また10Vあたりの谷間をもうすこし抑える事ができればうれしいのですが、現時点ではとりあえずこのような結果になりました。

この問題を解決するためには、なぜSLVCCCでこのようなことが起こるのかを突き止める必要がありますが、今の所まったく見当がつきません。

今後はその仮設立てに悩まされそうです。


つづく









         超低電圧定電流接続
super low voltage constant current connection
その1 これは新たな発見なのか?
その2 実用性と汎用性について
その3 ハイgm管での動作例
その4 動作原理を考察してみる
その5 さらなる汎用性を確認する